【米国債券ETF】TLTやEDVは株価暴落時の救世主!?

ポートフォリオ

今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌

米国株が暴落したとき、ポートフォリオを守るためにどうすればいいか悩んだことはありませんか?
そんなとき注目されるのが「TLT」や「EDV」といった米国債券ETFです。
今回はこれらのETFの特徴や、暴落時の救世主になり得る理由について掘り下げてみます。

TLTとEDVの特徴

まずは、TLTとEDVの基本情報を確認してみましょう。

項目 TLT EDV
設定日 2002年11月20日 2007年12月6日
運用会社 ブラックロック社(iシェアーズ) バンガード社
投資対象 米国20年以上の長期国債 米国20年以上のゼロクーポン長期国債
経費率 0.15% 0.06%
利回り 3.62% 約3.79%
分配金支払い頻度 毎月 四半期
特徴 高い流動性、安定した分配金 利率変動に高感度、価格上昇を狙える

改めてこうして見ると、分配金狙いとしても優秀に思えてきます…
うーん高配当好きにはたまりませんね!


なぜ暴落時に注目されるのか

金利が下落すると価格が上昇

TLTやEDVは、長期国債を主な投資対象とするため、金利が下落する局面では価格が上昇します。
これは、長期債が金利変動に敏感であるためです。特にEDVはゼロクーポン債に特化しているため、
金利変動に対する感応度が非常に高く、大きなリターンを狙えるのが特徴です。

ゼロクーポン債は利息を支払わず、割引価格で発行されるため、金利が低下するとその現在価値が急速に増加します。
一方、TLTは利付債を含むため、金利変動の影響を受けつつも、毎月の分配金が安定収入を提供する点が魅力です。

ポイント:

  • 金利が1%下がると、EDVの価格はTLTよりも大きく上昇する傾向があります。
    EDVはその特性から、金利低下局面で大きな利益をもたらすことがあります。

  • TLTは金利が下がる局面での価格上昇に加え、毎月の分配金で定期収入を得られるため、
    安定性を求める投資家に適しています。

  • 利下げが予想される現在の市場環境では、これらのETFは資産保全と収益拡大の両面で魅力的な選択肢となっています。

株式市場と逆相関

TLTとEDVは、株式市場と逆相関の動きをすることが多いです。
そのため、株価が下落する局面でこれらのETFがポートフォリオを安定させる役割を果たします。
長期国債の価格が上昇する背景には、株式市場の混乱時に安全資産としての需要が高まる点が挙げられます。
また、中央銀行が利下げを実施する際、長期国債の利回りが低下し、それが価格の上昇につながることも重要な要素です。

さらに、過去の市場の動きを振り返ると、以下の事例が顕著です。

事例1: 2020年のコロナショック

  • S&P500が急落した際、多くの投資家が株式市場から撤退し、安全資産である長期国債に資金をシフトしました。
    この結果、TLTの価格は大幅に上昇しました。

事例2: 2008年のリーマンショック

  • 金融危機により市場全体が混乱する中、リスク回避の動きが顕著になり、TLTの価格が急上昇しました。
    特にこの時期、長期国債はポートフォリオの安定装置として機能しました。

こうした事例は、ポートフォリオにTLTやEDVを組み込むことで、株式市場の混乱時にもリスクを分散し、
資産価値を守る手段として有効であることを示しています。
投資家は市場の状況に応じてこれらのETFを活用することで、より安定した資産運用が可能になるでしょう。

  • 一方で、2022年の利上げ局面では、金利の上昇に伴いTLTとEDVの価格が下落し、
    株式市場とも同時に調整が入りました。
    このような例から、逆相関が必ず成立するわけではない点にも注意が必要です。

こうした動きは、ポートフォリオにこれらのETFを組み込むことでリスクを分散し、
市場混乱時にも資産価値を守る役割を果たすことを示しています。


TLTとEDVの使い分けと、マルクの感想🦌

どちらのETFを選ぶべきかは、投資家のニーズやリスク許容度に応じて異なります。

特徴 TLT EDV
リスク許容度 中程度 高め
分配金重視 毎月の安定収入を得たい場合に適している 分配金は少ないが価格上昇を狙う場合に適している
ボラティリティ 比較的安定 高い
市場動向の感応度 中程度 高い
わたしの知る限り、債券ETFに興味がある方は両方買う!という人が多い気がします…
そして結局マルク的には投資対象なのか?と問われますと…
正直、一時期購入し数年間保有していた時期はありました!
しかし色々考えた結果、私には不要と認識して売却して以降、現在は持っていません。
理由は先日の記事でも書きましたが、結果的に2022年の株価下落時に救われなかったからです…
過去記事:個人投資家におけるアセット資産。アセットアロケーションの戦略は本当に重要なのかな?というお話
加えて(先日は書きませんでしたが)債券や金、REIT等を組み込んで下落に耐性を備える場合、
資産額が大きい人ほど、その有効性は高いと思います。(数億円以上とか)
‣余剰金を除いて100万円の投資をしている人が、50%下落を受けて評価額50万円になることと
・同条件で1億円の投資をしている人が、評価額5000万円になること
影響度では同じ話なのですが、絶対値が異なり実際に受けるインパクトも違うはずです。
守りの意味で債券を買うのであれば、後者ならより合理的だし理解できます。
例えば、ダメージを軽減して評価額5000万が6000万になるのであれば、債券保有の甲斐もあると私は思います。
私たちは1000万円稼ぐことの大変さを知っているからです。
もちろん10万円だって大金です。しかし結局はリスク許容度の話なのだと思います。

まとめ

  • TLTとEDVは、米国の長期国債に投資するETFで、特に金利が下がる局面で強みを発揮します。

  • TLTは安定した分配金と高い流動性が特徴で、リスクを抑えた投資に向いています。

  • EDVはゼロクーポン債を活用し、価格上昇を狙える反面、リスク許容度が必要です。

  • 利下げ期待が高まっているため、これらのETFは魅力的な選択肢となります。

この記事書いてる最中に、2025年の利下げに関してFOMCの見解発表がありました…

それでは皆様、おやすみなさい。
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