今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌
世界で最も有名な投資家の一人、ウォーレン・バフェットさんが率いるバークシャー・ハザウェイが、
手元資金を約50兆円に増やしているとのニュースが話題です。
この巨額の現金保有は何を意味するのでしょうか?
今回は、その背景と彼の投資哲学について掘り下げてみます。
バフェットの現金保有が注目される理由
手元資金50兆円の背景
バークシャー・ハザウェイが保持する現金は、総資産の約25%にも達しています。
このような大規模な現金保有は、単に余剰資金ではなく、戦略的な意味合いを持っています。
バフェット氏は、投資先の選定において非常に慎重であり、株式市場の割高感を見越して現金を蓄積していると考えられます。
また、次の大きな投資チャンスに備えて流動性を確保しているとも解釈できます。
ポイント:
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📈 アメリカの株価が割高であると考えられることが現金シフトの一因です。
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🏦 バフェット指数(株式時価総額/GDP比率)は210を超えており、過去22年間で最も高い水準です。
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💰 現在の金利環境が現金保有を後押ししている可能性があります。
事例:
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🌍 2008年のリーマンショック後、バフェットは金融危機の中で大量の現金を活用し、
ゴールドマン・サックスやGEなどの有力企業に投資しました。その結果、大きなリターンを得ることができました。 -
🦠 2020年のコロナショックでは、株式市場が急落する中で、現金ポジションを活用した買い増し戦略が注目されました。
投資戦略の変化
アップル株の売却と現金増加
バフェットは過去数四半期にわたり、アップル(AAPL)の持ち高を削減しています。
この売却により、手元資金を増やしつつも、投資ポートフォリオ全体のバランスを調整しています。
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🍎 アップル株はバークシャーの主要投資先ですが、その一部を売却して現金ポジションを強化しました。
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⚡ 同時に、エネルギーやヘルスケアセクターなど、他の割安と見られる資産へのシフトが進行中です。
暴落を見越した戦略
バフェットの現金確保は、株価の暴落を見越した戦略とも解釈されています。
しかし、彼が短期的な市場の動きに依存する投資を好まないことを考えると、
これは株式収益率の低下を予想しての動きとも言えるでしょう。
ポイント:
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🕒 バフェット氏は市場の割高感を考慮しつつ、適切なタイミングで資金を投下する準備を整えています。
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💡 過去には、リーマンショック後の2008年に大規模な投資を行い、大きな成果を上げました。
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📉 2022年の金利上昇局面では、現金ポジションを維持することで、株式市場の調整を耐え抜く戦略を取っていました。
株価割高感の根拠
バフェット指数
バフェット指数は、株式時価総額を名目GDPで割った指標で、現在210%を超えています。
この値は、経済規模に対して株価が非常に高いことを示しています。
背景:
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🏦 企業の利益率が過去数十年で上昇したことで、株式市場全体が高い評価を受ける傾向が強まっています。
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💻 「マグニフィセント7」と呼ばれるテクノロジー企業が市場を牽引し、株価の割高感をさらに押し上げています。
CAPEレシオ
PER(株価収益率)の一種であるCAPEレシオ(過去10年間の平均利益に基づくPER)は、
通常20–25倍を超えると割高とされますが、アメリカ市場のPER推移は現在は約23倍に達しています。
解釈:
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📉 株価が割高であることは、将来的な株式収益率の低下を示唆します。
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💰 投資収益率が低下する環境では、現金や債券の相対的な魅力が高まります。
事例:
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📈 1990年代後半のITバブル期には、CAPEレシオが高水準に達した後、市場全体の調整が始まりました。
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🤖 現在のAIブームも似た状況にあり、期待値が過剰に反映されている可能性があります。
AIブームと市場の期待感
現在の市場では生成AIを中心としたブームが進行中です。
これが企業の利益成長期待を押し上げ、株価を高値で維持する要因となっています。
🚀🚀🚀
期待と懸念:
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⚡ 生成AIは技術的なブレイクスルーとして期待されていますが、その収益性や持続性にはまだ不確実性があります。
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📉 AIブームが失速すれば、市場全体の調整が起きる可能性があります。
事例:
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🤖 エヌビディア(NVDA)は生成AIブームの中心に位置し、株価が急騰しました。
しかし、将来的な成長持続性が問われる局面も予想されます。 -
🖥️ 2000年代のITバブル崩壊時には、同様に高評価を受けた企業が市場調整に直面しました。
マルクの感想
バフェットの投資行動から学べる点は多く、日本人投資家にも役立つ教訓があります。
現金保有の重要性
不確実な市場環境では、現金を保有することで柔軟な対応が可能になります。
これにより、次の投資チャンスを逃さずに活かせるようになります。
具体例:
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2020年のコロナショック時、現金を持っていた投資家は市場の急落時に資産を割安で購入する機会を得ました。
米国債への投資
金利環境が整っている現在、米国債も有力な選択肢です。特に長期投資を考える場合、安全資産としての役割が期待されます。
ポイント:
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📈 米国10年債の利回りが上昇している中で、安定した収益を求める投資家にとって魅力的な選択肢となります。
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🌎 為替リスクを考慮しつつ、ヘッジ付きの債券投資も検討に値します。
マルクが感じる事
バフェットさんはいわゆるプロ中のプロですから、我々常人はマネすることも出来ませんし、する必要もないと思います。
ポイント:
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今回お話ししたことはいずれもバフェットさんの重視する市況や、戦略に基づく指標のひとつです。
しかし重要なのは、経済指標なんてこれ以外にもたくさん存在しますし、
バフェットが重要視している=必ず何かの意味があり、兆候を示すものではありません
その一方で、バフェットさんの投資関係の本(と言うか、それ以外の著書を見たことがないですが)から分かるのは
- 彼の投資判断は物凄くルール化されていて、そのルールは必ず守られています
- 恐らく我々常人が「この経済局面で!?」と思ってしまう彼の行動はものすごく原理原則に基づいているのです。
- 一度決めた売買タイミングや法則をただひたすら守る、これは原点にして頂点なのだとマルクは思うのです。
まとめ
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バフェットの現金保有は、株式市場の割高感や金利環境を見越した戦略的な選択です。
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次の投資機会に備える姿勢を強調しており、不確実性の高い市場環境で資産を守る重要性を示しています。
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日本人投資家も、この戦略から現金の重要性や分散投資の教訓を学ぶことができます。
単純に投資の神様のマネをするのではなく、その考え方、
判断基準を見習って自分の投資マインドを持ちたいですね
それでは皆様、おやすみなさい。
↓米国株アイコン押して下さいませm(__)m
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