今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌
今回は「FANG+、M7、US Tech Top20」について深く考えてみたいと思います。
これらの3つのインデックスは、いずれも大型テクノロジー企業を中心に構成されており、それぞれ異なるリスクとリターンの特性を持っています。特性や違いを詳しく見ていきましょう。
M7とは?
M7、正式には「Magnificent 7」は、その名の通り「偉大な7社」を指します。この呼称は映画『荒野の7人』に由来し、2023年にバンク・オブ・アメリカのアナリスト、マイケル・ハートネット氏によって広まりました。それ以来、この7つの企業が市場で注目を集めるようになりました。
M7が特に注目される理由は、2023年のS&P500指数の成長のうち76%がこの7社からもたらされたという事実です。このことから、一部ではS&P500の残りの銘柄を「S&P493」と呼ぶ議論も生まれており、S&P500全体の成長が少数の企業に大きく依存していることが指摘されています。
FANG+とは?
FANG+は、インターコンチネンタル取引所(ICE)社が提供するインデックスで、10社の大型テクノロジー企業で構成されています。FANG+は2017年に開始されて以来、四半期ごとに構成銘柄が見直されており、急速に変化する市場動向に対応しています。
現在のFANG+の構成には、M7の企業に加えて、ブロードコム、ネットフリックス、スノーフレークなどが含まれています。以前はアリババやバイドゥといった中国企業も含まれていましたが、現在ではマイクロソフトやブロードコムなどに置き換えられています。FANG+は特にテクノロジーセクターの動向を強く反映しており、市場の変化に対する敏捷性がその特徴です。
US Tech Top20とは?
US Tech Top20は、ソラクティブAG社が提供するインデックスで、主に自動化、クラウド技術、コンテンツ配信、電子商取引、半導体などの分野に関わる企業を集めています。このインデックスは、より分散された構成を持つことが特徴であり、半年に一度銘柄が見直されています。
US Tech Top20には、AMD、インテュイット、メルカド・リブレ、アドビなどの企業が含まれ、M7やFANG+に含まれていないテクノロジー企業も広くカバーしています。そのため、特定の分野に偏らず、テクノロジー業界全体にわたる多様な投資が可能です。
出典:ブルーモ証券
📊3つのインデックスのパフォーマンス比較
M7、FANG+、US Tech Top20の3つのインデックスは、それぞれ異なる構成銘柄を持つため、リターンにも違いがあります。
以下に、過去のパフォーマンスを比較した結果を示します。
日本で購入可能な投信3つをベースに見てみましたが、おおむね同じ動きをしていますね…まぁそりゃそうかぁ。
集中投資な分だけ、M7が他のインデックスを上回っています。特にTSLAの寄与率が高いのかな、という印象です。
FANG以外は新しめの投信なので、比較時期がとても短くなってしまいましたごめんなさい💦
リスクに関しては、構成銘柄数が少ないM7やFANG+は、集中投資によるリスクが高い傾向にあります。
US Tech Top20は、より多くの企業に分散されているためリスクが相対的に低いとされていますが、
いずれのインデックスもテクノロジーセクターを中心に構成されているため、市場全体の価格変動に対して敏感である点には注意が必要です。
結論:ファンド比較を見て💹
結果的に、3種いずれもインデックスではありますが、いわゆるテーマ銘柄投資の様なものですよね。
・どれも比較的新しいもので流行りを意識している印象です
・強い上昇トレンドであった直近のリターンだけを見て優劣をつけるのは危険です
・今後の銘柄入れ替えも十分にありえる
以上を勘案すると、マルク的にはMagnificent 7かなぁ、なんて思います。
そもそも個人的にはこれらは全て同じカテゴリーであり、ハイリスク・ハイリターンであることは明白です。
となれば全財産を安心してフルベットできる対象ではなく、
投資目的としても余剰金の一部を、やや投機的な気持ちで買うというのが私の個人的な評価になります。
→例えば調整局面で市場全体が下落したときのリバウンド狙いとか
あくまで限定的な局面・条件下ですので、むしろその時に期待するのは爆発力であり集中投資になります。
→レバレッジをかけたり個別株を買う事を検討するなら、この選択肢もありかなぁという気持ちです。
という事で、いざ投資したいとなった場合、日本から投資するなら殆どの場合投資信託になるかと思います。
以下、それぞれのメジャーだと思われる投信の抜粋になります。
項目 | iFreeNEXT FANG+ | 米国大型テクノロジーM7 | 一歩先いくUSテック・トップ20 |
委託会社 | 大和 | 三井住友TAM | 大和 |
アセットタイプ | 海外株式 | 海外株式 | 海外株式 |
基準価額(前日比) | 64,710円(+607円) | 13,147円(+78円) | 12,825円(+83円) |
純資産(億円) | 3429.31 | 82.18 | 192.04 |
手数料 | なし | なし | なし |
信託報酬 | 0.7755% | 0.594% | 0.0825% |
リターン(6ヵ月) | 14.08 | 17.35 | 11.85 |
リターン(1年) | 52.16 | — | — |
リターン(3年) | 116.71 | — | — |
シャープレシオ(1年) | 1.76 | — | — |
シャープレシオ(3年) | 1 | — | — |
シャープレシオ(5年) | 1.27 | — | — |
分配金累計(1年)(円) | 0円 | 0円 | 0円 |
分配方法 | 年1回 | 年1回 | 年1回 |
うーん…リターンはともかくとして、信託報酬は結構違うのね…
まとめ
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M7は「偉大な7社」として、S&P500の成長に大きく寄与する企業で構成されています。
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FANG+は10社の大型テクノロジー企業を集めたインデックスで、市場の動きに敏感に反応する特徴があります。
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US Tech Top20は、テクノロジー業界全体に広く投資することができる分散性の高いインデックスです。
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いずれのインデックスも高いリターンが期待できる一方、テクノロジー企業特有のリスクが高いため、投資には慎重な検討が必要です。
これから買うのなら、$TSLAが入っている投信が気になる!
それでは皆様、おやすみなさい。
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