VOOとVTIをマジメに比較してみる🗽

株式と投信

今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌

皆さまもご存じVOO(バンガード S&P 500 ETF)とVTI(バンガード トータルストックマーケットETF)は、
どちらもバンガード社が提供する人気のETFです。
しかし、それぞれ異なる投資戦略とリスクプロファイルを持っており、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いと思います。
今回は、VOOとVTIをに比較し、その違いや特長をわかりやすく解説します。

📈 投資対象の違い

今更のおさらいですが、VOOはS&P 500指数に連動するETFで、🇺🇸 米国の大型企業500社に投資します。
このため、VOOを保有することで、米国を代表する大型企業の成長を享受することができます。これにより、安定した成長が期待できますが、中小型株へのエクスポージャーはありません。

一方、VTIは米国株式市場全体をカバーし、大型株から小型株まで約4,000銘柄に分散投資します。このため、VTIを保有することで、より広範な市場エクスポージャーを得ることができ、中小型株の成長も取り込むことが可能です。

💰 経費率と配当利回りの比較

VOOとVTIの経費率はどちらも非常に低く、0.03%となっています。
この低コストは、特に長期投資において大きなメリットです。 低コストで運用することで、投資家は複利効果を最大限に活かすことができます。経費率が低いと、投資の成果が手数料に削られることなく、より多くのリターンを得ることができるため、長期的な資産形成において非常に重要です。

 配当利回りについても両者には違いがあります。VOOの配当利回りは約1.94%で、S&P 500に含まれる大企業から安定的な配当収入を得ることができます。一方、VTIの配当利回りは約2.23%で、VTIは米国全体の株式市場を対象にしているため、中小型株も含んでいます。そのため、配当利回りがやや高めになる傾向があります。
中小型株は一般的に成長の余地が大きいため、企業の業績が向上した際に高い配当が期待できることがあります。ただし、中小型株は景気の変動に影響されやすいため、配当金もその影響を受けることがあります。

上記と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、安定した配当を求める投資家にとってはVOOが魅力的です。
VOOは米国を代表する大企業に投資するため、企業の業績が安定しており、その結果として配当も安定して提供されることが多いです。特に退職後の収入源として配当金を活用したい方には、VOOのような大型株中心のETFが適しています。

一方で、少しでも配当収入を増やしたい方にはVTIも魅力的な選択肢となります。
VTIは米国全体の株式市場に分散投資しており、特に中小型株の成長が後押しとなる局面では、高い配当利回りを享受することが可能です。また、VTIは景気が拡大している時期には、小型株のパフォーマンスが大企業を上回ることがあるため、成長期においてより高い配当収入が期待できる可能性があります。

📊 パフォーマンスとリスクプロファイル

過去数年間のトータルリターンを見てみると、VOOとVTIはほぼ同等のパフォーマンスを示しています。しかし、特定の期間においてはVTIが優位になることもあります。特に中小型株が好調な時期には、VTIの方が高いリターンを得られることが多いです。

例えば、2021年から2024年の期間では、VTIは中小型株の成長が後押しとなり、VOOよりも高いトータルリターンを達成することがありました。これは、VTIが米国全体の株式市場を幅広くカバーしているため、特に中小型株の上昇を直接取り込むことができるからです。一方で、VOOは大型株のみを対象とするため、リターンの変動は比較的安定していますが、市場全体が好調な場合には、VTIほどのパフォーマンスを発揮しないこともあります。

⚠️ リスク面について詳しく見ていくと、VOOは大型株を中心に投資しているため、一般的にボラティリティが低く、安定したパフォーマンスを示します。S&P 500指数に連動しているため、景気の波に左右されにくく、比較的予測可能な動きをするのが特長です。そのため、リスク許容度が低い投資家にとっては、安心して投資できる選択肢となります。また、VOOは長期にわたって安定した配当も提供しており、堅実な収益を求める投資家に向いています。

一方、VTIは大型株だけでなく中小型株にも投資するため、理論上はボラティリティはVOOよりも高くなる傾向があります。特に市場の変動が激しい局面では、VTIの基準価額も大きく動くことがあります。中小型株は高い成長ポテンシャルを持っているため、大きな利益を期待することができますが、逆に市場が下落した際には損失も大きくなりやすいです。そのため、VTIは成長を求める投資家にとって魅力的ですが、相応のリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

また、VTIのリスクは単に株価のボラティリティだけにとどまりません。中小型株は、大型株に比べて業績のばらつきが大きく、企業の安定性が低いため、経済状況や政策の変化に敏感に反応しがちです。例えば、📈 金利が上昇する局面では、成長企業が資金調達コストの上昇に苦しむことがあり、それがVTIのパフォーマンスにネガティブな影響を及ぼすこともあります。

過去5年のパフォーマンス比較。直近ではVOOがパフォーマンス良く、一見少し差が出ているように見えますが、
過去を振り返ればVTIがVOOを上回っている時期もあることが分かります。
お約束ですが、切り取る時期によって大きく変化しますのであまり過信してはいけません。

マルクは長年S&P500を買い続けているので、今の投資戦略を変えることは無いと思います。
しかしこちらでも書いた通りすべては自身が心地よく投資を続けられれば良いのです。

どっちがより儲かるかではなく『自分の資本をどこに預けているか』をよく理解し、
(買う理由が説明できる)自信や安心感を持てる方に投じるべきだと考えます。

・次世代の米国トップ企業やMag7が将来生まれるとしたら、その成長を含んでないVOOで良いのでしょうか?
・暴落が来た時に、よりダメージを受ける中小企業をVTIでたくさん抱えますか?最悪は倒産リスクだってありますよ?

そんな質問を毎日、一つでも多く考えて自問自答し続けることが大事かもしれませんね。

📝 まとめ

  • 📊 VOOはS&P 500指数に連動し、米国の大型企業500社に投資することで安定した成長が期待できます。

  • 📊 VTIは米国株式市場全体に投資し、中小型株成長も取り込むことで広範な市場エクスポージャーを得られます。

  • 💰 経費率は両者ともに0.03%で非常に低く、配当利回りはVTIがやや高めです。

  • ⚖️ リスクを抑えた安定成長を求めるならVOO、成長ポテンシャルを追求したいならVTIが適しています。

ETFや投信の経費率の1%未満の違いを気にするのであれば、
株価や配当率含めたトータルパフォーマンスのわずかな差も大事よね。

それでは皆様、おやすみなさい。
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