今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌
今回は、私が投資判断において最も信頼を置いている指標「Fear and Greed Index」についてお話ししたいと思います。
この指数は、投資家が市場の感情を読み解くための強力なツール、特に市場が極端な状態にある際には非常に有効です。
市場の動向を掴むための基礎をしっかりと理解し、投資に役立てていきましょう。
Fear and Greed Indexとは
Fear and Greed Index(恐怖と貪欲指数)は、投資家の心理を数値化する指標で、市場全体の感情を反映しています。
この指数は0から100までのスケールで示され、0に近いほど「恐怖」が強く、100に近いほど「貪欲」が強い状態を意味します。極端な値が示されたときには、逆張りを検討する良いタイミングとされることも多く、投資家にには重要な判断材料となります。
検索すれば色々なウェブサイトで確認可能ですが、一般的にはこちらを見ている投資家が多いのではと思います。
Fear and Greed Indexの構成要素👼
Fear and Greed Indexは7つの指標から構成されています。
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市場の勢い
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S&P 500指数とその125日移動平均との乖離から、市場の上昇トレンドを測ります。市場の勢いが強いほど、投資家は「貪欲」になりがちです。
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株価の強さ
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新高値銘柄と新安値銘柄の数を比較することで、市場全体の健康状態を評価します。高値をつける銘柄が多ければ「貪欲」を示します。
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株価の幅
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上昇銘柄と下落銘柄の取引量を比較することで、市場参加者の活動レベルを知ることができます。幅広い銘柄が上昇している場合、「貪欲」のサインです。
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プット・コール・オプション比率
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プットオプションとコールオプションの取引量を比較することで、投資家のリスク感覚を測定します。プットが多いと「恐怖」を、コールが多いと「貪欲」を反映します。
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市場のボラティリティ(VIX指数)
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VIX指数は市場の不安定さを示す指標です。VIXが高い場合、「恐怖」の度合いが強く、逆に低い場合は「貪欲」を示します。
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安全な避難先の需要
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株式と債券の利回り格差を測ることで、投資家がリスクをどれほど取る気があるのかを判断します。債券への需要が増えれば「恐怖」を反映します。
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ジャンク債の需要
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ジャンク債と米国債の利回り格差を測ることで、リスク選好度を示します。利回り格差が狭まるほど「貪欲」を示す傾向があります。
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指数が示す「恐怖」と「貪欲」とは👿
Fear and Greed Indexは、市場参加者の心理的な極端さを反映しています。「恐怖」が強いときは、市場が下落する傾向があり、逆に「貪欲」が強いときは市場が高騰する傾向があります。
このような極端な心理状態は、逆張りのチャンスとされることも多く、投資家にとって重要な指標です。
例えば、2020年のパンデミックの際、指数は極端な「恐怖」を示し、株式市場が大幅に下落しました。
しかし、その後の市場は急激に回復し、多くの投資家が大きなリターンを得たのです。
このように、恐怖と貪欲の極端な値が見られた場合、それを利用する戦略が有効となります。
ただし、Fear and Greed Index単独で依存するのは危険です。
この指数は市場の感情を数値化するため、短期的な変動には強く影響を受けることがあります。
特に、経済指標や地政学的な出来事など外部要因が指数に影響を与えることもあるため、
他の指標と組み合わせて利用することが重要です。
実際の投資戦略への応用方法
Fear and Greed Indexは、投資家が市場の心理的な偏りを理解し、リスクを管理するための指標として活用できます。例えば、指数が「貪欲」を示している場合、投資家は一旦利益確定を考え、ポジションを減らすことが得策かもしれません。一方、指数が「恐怖」を示しているときは、割安な銘柄を見つける良い機会かもしれません。
私自身、この指数を参考にする際は、必ず市場の動向や他のファンダメンタルズ分析も合わせて考えます。
一つの指標だけでなく、複数の情報を元に総合的に判断することで、投資リスクを減らし、チャンスを見極めることができます。
過去5年間でFear and Greed Index が示した重要なトレンドは何か
過去5年間(2019年11月30日から2024年11月30日まで)のFear and Greed Indexは、投資家心理や市場動向を反映する重要な指標としていくつかの顕著なトレンドを示しています。
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極端な恐怖と貪欲のサイクル: 特に2020年3月にはコロナパンデミックによる市場の急落があり、
この時期に指数は1まで低下しました。その後、市場は回復し、2021年には指数が80を超える強気相場が見られました。このように、極端な数値が示された際には、その後の市場動向に大きな影響を与えることがあります。 -
市場のボラティリティと反発: 2022年から2023年にかけては、インフレや金利上昇などの影響で市場が不安定になり、Fear and Greed Indexも頻繁に変動しました。この期間中、指数が50未満になることが多く、市場参加者はリスク回避的な姿勢を強めました。特に2022年末には指数が20台に落ち込み、投資家心理が冷え込んでいることを示しました。
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長期的なトレンド: 2024年に入ると、経済指標や企業業績の改善が見られたため、Fear and Greed Indexも徐々に回復傾向を示しています。特に2024年11月には指数が70を超え、市場全体が楽観的なムードに包まれています。
このような回復は、投資家がリスクを取る意欲を高めていることを示唆しています。 -
投資戦略への影響: 投資家はこの指数を利用してエントリーポイントやエグジットポイントを決定しています。例えば、指数が低い場合(20以下)は逆張りで株を購入するチャンスと見なされ、高い場合(80以上)は売却のタイミングとされます。このようにFear and Greed Indexは、市場心理を理解し、それに基づいた投資戦略を構築するために非常に有用です。
このように、過去5年間でFear and Greed Indexは市場の変動や投資家心理の変化を反映し続けています。
マルク的には大衆的な心理状況・動向を把握することは重要だと思っています。
まとめ
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Fear and Greed Indexは市場の感情を数値化する指標です。
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7つの異なる要素で構成され、市場の「恐怖」と「貪欲」を測定します。
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指数が極端な値を示すときは、逆張りのチャンスとして活用することが可能です。
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ただし、単独で依存することなく、他の指標と組み合わせることが重要です。
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市場の感情を理解することで、冷静な投資判断が可能になります。
基本的には既に起こった、過去の事実に対する深層心理。
過信は禁物です。株価チャートのテクニカル分析と同じね。
それでは皆様、おやすみなさい。
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