FIRE後の本当の恐怖は生活資金のショートではなく、2度と取り戻せないものがあるかもしれないということ

雑記

今日も皆さまお疲れ様です、マルクです。🦌

FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉を耳にする機会が増えましたね。
経済的な自由を得て早期リタイアするこのライフスタイルは、多くの人にとって魅力的に映ります。

マルクももちろんFIREに憧れた事もありますが、それを今時点で成し遂げたいと思う事はありません。
しかしわたしの周りにも既にFIRE済みの友人がいます。

先日、そんな友人と少し話す機会があり感想を聞くことができたので、その時の話を書こうと思います。
その裏側には「いつか貯金・貯蓄を使い果たして生活資金がショートするかもしれない」という以上に、
「元の人生のルートに戻れなくなるかもしれない」という不安があるようです。

今回は、FIRE経験者への質問や調査をもとに、このテーマを掘り下げていきます。

FIRE後の最大のリスクは何か?

FIREを目指す過程で、経済的自由を手に入れるためにさまざまな努力が求められます。しかし、リタイア後に直面するリスクは、単なる生活資金の不足以上のものがあります。

例えば、FIRE後に再び職場に戻ろうとした際、次のような壁に直面することがあります:

  • スキルの陳腐化 現代のビジネス環境は非常に変化が速いため、長期間仕事から離れることで、以前持っていたスキルが市場で通用しなくなる可能性があります。

  • 社会的ネットワークの喪失 職場で培った人間関係が途絶えることで、新しい仕事を探す際の人脈が不足し、復帰が難しくなる場合があります。

  • 年齢や市場の偏見 再就職の際、年齢やFIREという経歴に対する偏見を持たれることがあります。

事例: あるFIRE経験者は、リタイア後に再び就職を試みた際、企業から「ブランク期間の説明」を求められたことがストレスになったと語っています。FIREを説明すると、「熱意が続かないのでは」と疑われたそうです。

心理的影響も無視できない

FIREは経済的自由を得るための手段ですが、それがもたらす心理的影響についても考慮する必要があります。

アイデンティティの喪失

仕事を辞めることで、多くの人が感じる自己価値や社会的なつながりが薄れることがあります。

具体例: 長年会社員として働いてきた人がFIRE後に「自分は何者なのか」と悩むケースは少なくありません。
職場での役割がなくなることで、孤独感や無力感に襲われることがあるそうです。

社会的孤立

職場を離れることで、日々の交流が減り、友人や同僚との関係が希薄になる可能性があります。

具体例: 職場でのランチや雑談を楽しみにしていた人が、FIRE後は新たなコミュニティを見つけるのに苦労し、
「孤独を感じる」と話しています。

新たなストレス要因

FIRE後には、予期せぬ出費や計画通りにいかない生活への不安が生じることがあります。

具体例: 投資収益が減少したり、大きな医療費が発生したりすることで、「やり直しが効かない」というプレッシャーを感じる人もいます。

戻りたい生活がないリスク

FIREを目指す過程で、貯蓄や投資に注力するあまり、従来の生活や楽しみを犠牲にしてしまうことがあります。この結果、リタイア後に「戻りたい」と思える生活そのものが失われることがあります。

  • 趣味や交友関係を減らすことで精神的な満足感が低下

  • 消費を抑える生活が当たり前になり、自由な使い道が制限される

事例: FIREを達成した人が「旅行や趣味を楽しみたい」と思っていたものの、過剰な節約が癖となり、
心から楽しめなくなったという話もあります。

FIRE後も人生の選択肢を残すには?

FIREを目指す際に、以下の点を意識することでリスクを軽減できます。

  • スキルの継続的なアップデート リタイア後も新しいスキルや知識を学び続けることで、社会復帰の可能性を高めることができます。

  • 社会的ネットワークの維持 職場以外の友人やコミュニティに積極的に参加し、関係を維持することが重要です。

  • 心理的準備をする 自己価値を仕事に依存しない形で築く方法を考え、FIRE後の生活に備えましょう。

  • 柔軟な計画を立てる 生活費や投資収益が計画通りにいかない場合に備えて、柔軟な資金計画を持つことが大切です。

マルクのFIREに対する所感

今回、冒頭で述べたようにマルク自身はFIREしていません(できません)

しかし人生の中で何回かRE=アーリーリタイアをしそうになったことがあります。
一時的にでも仕事のストレスから解放される、というのは良いものです。
そのうえで、私はFIしてもREしないだろうなぁ、と思った出来事が3点ほどありますので書いていきます。

  • 思考停止することが思ったよりもストレスだったから: リアル世界のマルクはコミュ力がそこまで高くはありません。
    自己紹介にも書いたような国際的な言語能力はあっても、友人も趣味も少なく、ビジネスから離れれば、なお更考える事が単純化されてコミュニケーションも低下すると思います。
    シンプルに生きる事=何も考えない事ではないはずです。
    マルクは仕事に追われている今よりも忙しく無職生活を送れるような、
    夢中になって暮らす術を身に着けたいと思います

  • 人間の欲は意外と罪深いことを知っているから: わたしの性格なのかもしれませんが、
    単純にそもそも経済的に困らなくなったあかつきには是非リタイアしたい!とは思えないのです。
    きっと雇われる側ではなく、大きな利益を期待しなくても済むような、多少のリスクを取って事業を興すと思います。
    きれいごとを言うのであれば、人から感謝され自己実現できる方法を考えてしまうのです。
    身もフタもない表現をすれば、金銭欲が満たされたら次は自己顕示欲、とも言えるかもしれませんね…

  • 仕事の苦痛から得られる快楽を求めているから: わたしはあまり飲み会に行かない方ではあるのですが…
    やっぱりキツイ仕事を極限までやり切ったあとの、1杯目のお酒はとても美味しい!
    何日も寝不足で頑張った後、週末に時間を気にせず思いきり寝るのは最高に気持ちいい!
    何度失敗して叱責されても、共に頑張った同僚、仲間とはその後何十年もそのネタで語り合える!!
    多くの人は反動と反復で生きていると思うのです。もちろん仕事以外で再現できればそれでいいとは思います。

世界的な大富豪が、それでもリタイアせずに活動し続けるのを見ると、案外、人間の本能に従えば自然なことなのかな、
と思ったりもします…(FIREできるようになってからもう一度同じ言います🤣)

出典:ダイヤモンド・ZAI

まとめ

  • FIRE後のリスクは資金ショートだけではありません。

  • アイデンティティの喪失や社会的孤立が精神的な負担となることがあります。

  • FIRE後も人生の選択肢を広げるために、スキルの維持や人間関係の構築が重要です。

  • 柔軟な計画と心理的な準備がFIRE成功の鍵となります。

FIREって元は海外のビジネスフレーム、ライフスタイルから誕生したもの。
日本社会に合わないとは言わないけど、日本流FIREがあってもいいのかもね!

それでは皆様、おやすみなさい。
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